区市町村協会のモデルケース・江戸川区ラグビー協会

主催による「第27回江戸川区ラグビー祭」の開催報告

 

2011.11.20

 

報告:佐々木文昭(日本協会事務局) 


11月20日()、前日の激しい雨も上り晴れ渡った秋空の下、青々と茂った天然芝の 東京都江戸川区「江戸川陸上競技場」において、江戸川区ラグビー協会主催による「第27回江戸川区ラグビー祭」が盛大に開催されました。  

日本ラグビー協会では、RWC2019年日本開催の成功に向け「JRFU戦略計画」を取り纏め、普及戦略に「全国的普及体制の確立と全方位的なラグビーファミリーの拡大策」が掲げられ、ラグビーファミリー・コミュニティーの拡大の方策の一つとして、区市町村協会の設立・立ち上げを都道府県ラグビー協会等に対して積極的に働き掛け、支援等が行われております。

区市町村協会の先駆け・モデルケース的存在の「江戸川区ラグビー協会」は、関東協会・仲村理事等先輩達の長年に渡る尽力により、昭和60年秋、東京都ラグビー協会に加盟し下町地域で活動するクラブチームが主体になって発足し、協会内に「江戸川区ラグビースクール」「江戸川区レディース」「江戸惑」の各組織が構成され、加えて、江戸川区の行政当局とも親密な連携を取りつつ、現在でも各々活発な活動・試合を続けております。また、協会の運営全般に関して検討・議論をするための加盟チームの代表からなる理事会が毎月開催されている等、全国の区市町村協会の立ち上げ・運営等の模範となる立派な協会運営が行われております。

協会発足の翌年61年春から、クラブチームによる春季リーグ戦が、秋には秋季リーグ戦がスタートし、現在では、春季リーグ戦の優勝決定戦を江戸川臨海競技場で「7人制大会チャンピオンシップ」と同時開催し、秋季リーグ戦の優勝決定戦を江戸川競技場で「江戸川ラグビー祭」と同時開催されております。

また、江戸川区協会では、江戸川の上流、映画「ふうてんの寅さん」で有名な葛飾柴又「帝釈天」・「矢切の渡し」に程近い、江戸川区と葛飾区の区界付近の河川敷に、当時の建設省及び江戸川区から専用使用の許可を取り付け、江戸川区協会自らが管理・監督するグランド(柴又グランド)を二面確保し、ラグビーポールを立て、年に1回、江戸川区協会の予算で購入した芝床を協会のメンバー総出で芝張を行う等の努力を続け、今では天然芝が青々と茂る立派なグランドに変貌し、リーグ戦・大会・練習等に広く使われ、ラグビーのメッカとして知られる様になっております。

加えて、江戸川区体育協会に加盟し、体育協会主催による区民体育大会及びマラソン大会等に加盟団体として参加すると共に、運営スタッフとして協力・支援を行っております。

今年の「江戸川ラグビー祭」式典では、名誉会長・多田区長より江戸川区の競技場が平成25年の「東京都国体」のラグビー会場として予定されている事に対して、江戸川区として協力・支援を惜しまないとの有り難いご挨拶と、既に、臨海競技場を人工芝に張り替える工事に着手している等の国体開催に向けた確たる取組状況等が披露され、また、本ラクビー祭に毎年欠かさずお見えになっている、顧問の島村・前衆議院議員よりラグビーに対する熱い思いが語られておりました。 

式典前の午前中には、招待試合として江戸惑VS不惑の定期戦が行われ、区長杯決定戦として江戸川かすみ草BRCVSスーパーマンの春季リーグ優勝決定戦が行われ接戦の末スーパーマンが優勝し、レディースの試合として江戸川区レディースVSラガール7の7人制による親善試合が行われ、式典後の午後には、江戸川区ラグビースクールの練習が披露され、その後、協会加盟チームによる7人制によるトーナメント戦が繰り広げられ、1日を通して各世代等がラグビーを満喫した「江戸川ラグビー祭」が無時終了しました。

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